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【日本ハンドボールリーグ】女子強豪チーム紹介~北國銀行・オムロン編~

【日本ハンドボールリーグ】女子強豪チーム紹介~北國銀行・オムロン編~

※記事内にPRを含む場合があります。

今回は、日本ハンドボールリーグの強豪女子チーム、北國銀行ハニービーオムロンピンディーズを注目選手とともに紹介します。

女子は体格や身体能力といった面で、男子に比べると迫力に欠ける印象を持っている人もいるかも知れません。

しかし、女子チームの堅実で基本に忠実なプレーなどは、女子ハンドボーラーだけでなく、サイズで劣っている男子選手にとっても、良いお手本となります。

 

チーム紹介~北國銀行編~

北國銀行ハニービーは、2014-2015シーズンから2018-2019シーズンにかけて、レギュラーシーズン・プレーオフともに5年連続で優勝を飾っている、絶対的女王チームです。

 

チーム概要

チーム愛称の「ハニービー」は、「働き蜂のように小さいのによく動く」との意味があるそうです。(北國銀行ハンドボール部公式ホームページより引用)

1975年に創設され、1978-1979シーズンから日本ハンドボールリーグに参入しています。

北国銀行はこれまで、プレーオフ出場19回・優勝6回と、まさに絶対的女王の名にふさわしい成績を収めています。

 

チームのプレースタイル

北國銀行に所属する選手は、インカレ常勝校の大阪体育大学出身選手をはじめとした、強豪校から多くの選手が加入し、日本代表に選出されている選手も多く在籍しています。

そういった選手たちが、オフェンス・ディフェンス問わず足を止めずに攻め続けるプレースタイルが特徴的です。

チーム愛称の由来であり、チームコンセプトの「働き蜂のように小さいのによく動く」を体現していると言えます。

 

注目選手

ここでは、堅実な戦いぶりを見せる北國銀行のオフェンスとディフェンスのキープレーヤーをそれぞれ紹介します。

 

横嶋彩選手(CB)

環太平洋大学を経て、2012年に加入した横嶋彩選手は、2018-2019シーズンの得点王であり、リーグ最優秀選手に選ばれた名実ともにエースの日本代表選手です。

センターバックとして攻撃の起点となることはもちろん、自ら切り込み得点を重ねるプレースタイルは、常に相手ディフェンスの脅威となる存在です。

 

永田美香選手(PV)

大阪の四天王寺高等学校から、2013年に加入した永田美香選手は、身長180cmの恵まれた体格を活かし、北國銀行の守備を支える選手です。

セットディフェンスで3枚目を守り、その体格を活かした高いシュートブロックと、相手ポストプレーヤーに良い位置を取らせない堅実なプレーが印象的です。

オフェンス面でも、強力なポストプレーヤーとして活躍しており、まさにチームにとって「縁の下の力持ち」と言える選手です。

 

チーム紹介~オムロン編~

オムロンピンディーズは、前身である熊本県の大洋デパートで1961年に結成された歴史あるチームです。

日本ハンドボールリーグには、1976年の第1回から出場し、これまで17回優勝している、日本屈指の強豪チームです。

 

チーム概要

オムロンは、1976年に発足した日本ハンドボールリーグに第1回から出場し、2019年の時点で42シーズンを戦ってきました。

その中で、5位以下に沈んだのは、わずかに4回のみと強豪チームの名にふさわしい歴史を持っています。

2013-2014シーズンを最後に、リーグ優勝から遠ざかっていますが、2016年と2017年の日本選手権では、当時リーグ戦で無敗を誇っていた北國銀行を退けて優勝するなど、強さを見せています。

 

チームのプレースタイル

近年のオムロンのプレースタイルは、攻撃的な守備で積極的にパスカットやパスミスを狙い、速攻で得点を重ねる試合が多く見られます。

ディフェンスは、2017-2018シーズンに「7mスロー阻止率賞」を獲得したゴールキーパーの宮川裕美選手の安定したセーブ力を武器にしています。

セットオフェンスではセンタープレーヤーの石井優花選手を起点とした素早い攻撃を武器としています。

 

注目選手

オムロンの注目選手として、攻撃の起点となっているセンタープレーヤーの石井優花選手と、守護神の宮川裕美選手を紹介します。

 

石井優花選手選手(CB)

石井優花選手は、東京女子体育大学から2016年に加入しました。

センターバックプレーヤーの基本である、相手ディフェンスを引き付けて味方バックプレーヤーに的確なパスを供給し、攻撃の起点となっています。

ディフェンス面でも、積極的にけん制・パスカットを常に狙い、そのプレーが評価され、2018年のアジア選手権で日本代表に選出されました。

 

宮川裕美選手(GK)

宮川裕美選手は、2010年に青森県立青森中央高等学校から加入し、オムロンのレギュラーゴールキーパーとして活躍しています。

攻撃的なディフェンスが持ち味のオムロンですが、そのアグレッシブさが裏目に出ると、相手に7mスローを与えてしまう事も少なくありません。

そんな中、2017-2018シーズンに7mスロー阻止率.433で「7mスロー阻止率賞」を獲得した宮川選手の存在は非常に重要です。

宮川選手のセーブ力があるからこそ、攻撃的なディフェンスを仕掛けられると言っても良いでしょう。

 

女子トップリーグの試合から学ぶことは多い

今回は、日本ハンドボールリーグ女子の強豪2チームを紹介しました。

女子は男子に比べ、体格や身体能力の面でどうしても劣るため、豪快なプレーに欠けると思われがちです。

しかし、基本に忠実なプレーや勝つための戦術は、男子のチームにも劣らないどころか、より緻密で繊細に磨かれていることもあります。

現役の女子ハンドボーラーはもちろん、男子の皆さんも、女子のトッププレーヤーの試合を見て、一つでも多くのプレーを盗み、チームのために活かしてみてはいかがでしょうか。

ABOUT ME
HBおじさん
1979年生れ。中学1年からハンドボールを始め、中学3年時に中体連およびJOC県選抜で全国大会出場。 ケガのため20歳で現役を引退するが、34歳の時に大学時代の先輩に誘われ、某中学校ハンドボール部の外部コーチとして再びハンドボールとの関りを持つ。