【初心者必見!!】ハンドボールの基本ルール3つと独特ルール5つ

※記事内にPRを含む場合があります。
ハンドボールのルールは、細かく見るとたくさんあります。ただ、初心者がプレーしたり試合を観戦したりするために、最初から競技規則をすべて覚える必要はありません。
まずは「7人でプレー」「ボールは3秒まで」「ボールを持って3歩まで」「6mラインの中は原則GKだけ」の4つを押さえれば、試合の流れはかなり分かるようになります。
この記事では、2026年7月1日施行の日本ハンドボール協会「ハンドボール競技規則 2026年版」をもとに、初心者が知っておきたいルールをできるだけ簡単にまとめます。
ハンドボールの基本ルールを30秒で
| 項目 | 基本ルール |
|---|---|
| 人数 | コート上は1チーム最大7人 |
| 得点 | ボール全体がゴールラインを完全に越えると1点 |
| ボール保持 | 最長3秒 |
| ステップ | ボールを持って最大3歩 |
| ゴールエリア | 6mライン内は原則としてGKだけが入れる |
| ドリブル | 一度ドリブルを終えてボールを持った後、再びドリブルすると反則 |
| 足 | コートプレーヤーが膝より下でボールに触れるのは原則反則 |
| 交代 | 正しい交代ラインを使えば、試合中でも何度でも交代できる |
ハンドボールは何人でプレーする?
ハンドボールは、コート上に1チーム最大7人が出場します。一般的にはゴールキーパー(GK)1人とコートプレーヤー6人でプレーします。
2026年度競技規則では、1チームは最大16人のプレーヤーで構成され、コートには同時に最大7人まで出場できます。大会によって登録人数が別に定められる場合もあります。
ゴールキーパーをベンチに下げ、7人全員をコートプレーヤーにする攻撃も可能です。ただし、その状態でボールを奪われるとゴールが無人になるため、リスクの高い戦術でもあります。
各ポジションの役割を知りたい人は、ハンドボールのポジションと役割も参考にしてください。
ハンドボールの試合時間
| カテゴリー | 標準の競技時間 | 標準の休憩時間 |
|---|---|---|
| 成年・高校生 | 前半30分+後半30分 | 10分 |
| 中学生 | 前半25分+後半25分 | 10分 |
| 小学生 | Jクイックハンドボールでは前半15分+後半15分 | 10分 |
大会主催者が別に定める場合があります。また、2026年度競技規則では休憩時間は最長15分まで設定できます。
勝敗を決める必要がある試合で同点の場合は、5分間の休憩後に前後半各5分の延長戦を行うのが基本です。第1延長でも同点なら第2延長、それでも決まらない場合は大会規定に従い、7mスローコンテストなどで勝者を決めます。
コートの大きさと覚えておきたいライン
一般的なハンドボールコートは縦40m×横20mです。ゴールは内側の幅3m、高さ2mです。
初心者がまず覚えたいラインは次の通りです。
| ライン | 意味 |
|---|---|
| ゴールライン | ゴールポスト間のライン。ボール全体が完全に越えると得点 |
| アウターゴールライン | ゴールの外側にある短辺部分 |
| ゴールエリアライン(6mライン) | GKのゴールエリアを区切るライン |
| フリースローライン(9mライン) | フリースロー時の位置に関係する破線 |
| 7mライン | 7mスローを行う位置 |
| ゴールキーパーライン(4mライン) | 7mスロー時のGKの位置に関係するライン |
| センターライン | コート中央を分けるライン |
| 交代ライン | 選手が交代するときに使用する範囲 |
6mラインそのものもゴールエリアに含まれます。そのため、コートプレーヤーが6mラインを踏めば、ゴールエリアに入ったと判断されます。
なお、使用するボールの号数・大きさ・重さは、年代や松やにの使用有無などで規格が分かれます。詳しくはハンドボールのボールサイズ・重さの解説をご覧ください。
ボールは「3秒まで・3歩まで」と覚える
ハンドボール初心者が最初に覚えるべき数字は、3秒と3歩です。
ボールを持てるのは最長3秒
ボールを持ったまま動かなくても、保持できるのは最長3秒です。3秒以内にパス、シュート、ドリブルなど次のプレーへ移る必要があります。
ボールを持って動けるのは最大3歩
他のプレーヤーからパスを受けた後、またはドリブル後にボールをキャッチした後は、ボールを持って最大3歩まで動けます。4歩目まで進むと、一般にオーバーステップと呼ばれる反則です。
バスケットボールの「トラベリング」に近いイメージですが、ハンドボールには独自のステップの数え方があります。
特に重要なのが、空中でボールを受け取り、片足または両足で同時に着地しても、その着地自体は1歩に数えないという点です。初心者はここを理解すると、ジャンプシュートやフェイントの動きが分かりやすくなります。
一度ドリブルを終えたら、もう一度ドリブルできない
ドリブル自体は繰り返せます。しかし、ドリブルしたボールを一度手でコントロールした後、再びドリブルを始めると反則です。一般に「ダブルドリブル」と呼ばれます。
膝より下でボールに触れるのは原則NG
コートプレーヤーは、手・腕・頭・胴体・大腿・膝などを使ってボールを扱えます。一方、足など膝より下の部分でボールに触れるのは原則として反則です。
ただし、相手からボールを投げつけられた場合など例外もあります。「足に当たったら必ず反則」と覚えるより、「自分から膝より下でボールを扱うのはNG」と理解しておくとよいでしょう。
6mライン内に入れるのは原則GKだけ
ゴール前の6mライン内はゴールエリアで、原則としてゴールキーパーだけが入れます。
コートプレーヤーは6mラインを踏んだ状態でシュートできません。ただし、6mラインの外からジャンプし、空中でシュートして、ボールを離した後にゴールエリアへ着地することはできます。ハンドボールで豪快なジャンプシュートが多いのは、このルールがあるためです。
攻撃側がボールを持ってゴールエリアへ侵入すれば、基本的には相手のゴールキーパースローで再開します。防御側がゴールエリアへ入って明らかな得点チャンスを妨害した場合には、7mスローになることがあります。
1ゴールは1点|得点になる条件
ハンドボールは、シュートの種類や距離に関係なく1ゴール=1点です。
得点になるのは、ボール全体がゴールラインを完全に通過したときです。ラインに少しでもボールが残っている状態では得点になりません。
ボールが外に出たとき・反則があったときの再開方法
| 状況 | 主な再開方法 |
|---|---|
| 得点が入った | 得点されたチームのスローオフ |
| サイドラインからボールが出た | 最後に触れたチームの相手側のスローイン |
| 防御側コートプレーヤーが最後に触れ、自陣のアウターゴールラインから出た | 攻撃側のスローイン |
| GKまたは攻撃側が最後に触れ、アウターゴールラインから出た | ゴールキーパースロー |
| 通常の反則 | 相手側のフリースロー |
| 明らかな得点チャンスを不正に妨害された | 7mスロー |
「コーナースロー」は現在の競技規則ではスローイン
防御側のコートプレーヤーに当たったボールが自陣のアウターゴールラインから外へ出た場合、攻撃側のスローで再開します。一般会話では「コーナースロー」と呼ばれることがありますが、2026年度競技規則上の名称はスローインです。
この場合は、ボールが出た側のサイドラインとアウターゴールラインの交点からスローインを行います。
得点後はスローオフで素早く再開できる
得点後は、得点されたチームのスローオフで再開します。
スローオフの方法は、会場がスローオフエリアを採用しているかどうかで異なります。採用していない場合はセンターライン中央付近から、採用している場合はスローオフエリア内から行います。
どちらの場合も、レフェリーの笛から3秒以内にスローを行います。得点したチームの選手全員が自陣へ戻り切るまで待つ必要はないため、素早く再開して速攻につなげることができます。
初心者が覚えておきたい主な反則
| 反則 | 簡単な意味 |
|---|---|
| オーバーステップ | ボールを持って最大3歩を超えて動く |
| オーバータイム | ボールを3秒より長く保持する |
| ダブルドリブル | ドリブルを終えてボールを持った後、再びドリブルする |
| ラインクロス | コートプレーヤーが不正にゴールエリアへ入る |
| チャージング | 攻撃側が相手に不正にぶつかる・押しのける |
| プッシング等 | 腕・手・脚などを使って不正に相手を押す、止める |
| パッシブプレー | 攻撃やシュートの意図を示さずボールを保持し続ける |
ハンドボールは身体接触があるスポーツですが、何をしてもよいわけではありません。相手の身体だけを狙った反則、頭・首など危険な部位への接触、背後や空中の選手への危険な接触などは、2分間退場や失格の対象になる場合があります。
反則とカードの詳しい違いは、ハンドボールの警告・退場・失格と危険なプレーで詳しく解説しています。
パッシブプレーは「手が上がったら4回」が基本
攻撃する意思を示さずにボールを保持し続けると、レフェリーがパッシブプレーの予告合図として腕を上げます。
2026年度競技規則では、予告合図の後、原則として最大4回のパスまでにシュートを打って攻撃を終える必要があります。5回目のパスを味方がキャッチすると、相手チームのフリースローになります。
ただし、国内大会では年齢・種別などに応じ、主催者の権限でパス回数を変更でき、最大6回まで設定できます。大会ごとの競技規定も確認してください。
選手交代は何回でもできる
ハンドボールは、正しく交代ラインを使えば試合中でも何度でも選手交代ができます。レフェリーやタイムキーパーへ、その都度申請する必要もありません。
そのため、攻撃が得意な選手と守備が得意な選手を攻守の切り替わりで入れ替える戦術もあります。
ただし、交代する選手がコートを出る前に交代選手が入るなどの不正交代は2分間退場の対象です。
ハンドボールのタイムアウトは何回?
2026年度競技規則の基本ルールでは、各チームは前半1回・後半1回、それぞれ1分間のチームタイムアウトを取る権利があります。延長戦ではチームタイムアウトを取れません。
ただし、IHF大会・大陸連盟大会・国内大会では主催者が回数を定めることができ、1試合最大3回、前半・後半それぞれ最大2回まで設定できます。
つまり「ハンドボールのタイムアウトは必ず3回」と覚えるのではなく、基本は前後半1回ずつ。大会規定によって最大3回までと覚えるのが正確です。
警告・2分間退場・失格の違い
危険な反則やスポーツマンシップに反する行為には、反則の内容に応じて段階的な罰則が適用されます。
- 警告:イエローカードで示される警告
- 2分間退場:対象選手は2分間出場できず、チームも原則1人少ない状態でプレー
- 失格:レッドカード。対象者はその試合の残り時間に出場できない
- 報告書を伴う失格:レッドカードに続いてブルーカードが示されるケースがある
同じプレーヤーが3回目の2分間退場を受けた場合は、失格となります。
2026年現在、古い解説記事で特に注意したいルール
ハンドボールのルールは改正されるため、古いサイトや動画を見ると現在と異なる説明が残っている場合があります。
パッシブプレーは「6本」固定ではない
以前の情報では「予告後6本以内」と説明されていることがありますが、2026年度競技規則の原則は最大4回です。国内大会では主催者判断で最大6回まで設定できます。
スローオフエリアを使う大会がある
得点後の再開は、必ずセンターライン上に静止してから投げるとは限りません。スローオフエリアを採用している大会では、そのエリア内から走りながらスローオフを行えます。
2025年7月の国際ルール改正では、スローオフエリア方式の場合、レフェリーが笛を吹けるのはボールとスローを行う選手の両方が完全にエリア内に入っているときと明確化されました。
ステップの考え方も整理された
2025年の改正では、空中でボールを受けた場合だけでなく、ドリブル後にボールをキャッチした場面も含め、最初の着地をステップとして数えない考え方が明確化されています。
ハンドボールのルールに関するよくある質問
Q. ハンドボールは何点先取ですか?
何点先取というルールではありません。決められた競技時間が終了した時点で、得点の多いチームが勝ちです。
Q. ハンドボールは手だけでプレーしますか?
いいえ。手・腕だけでなく、頭、胴体、大腿、膝などでもボールを扱えます。コートプレーヤーが足など膝より下でボールを扱うのは原則反則です。
Q. 4歩歩くとどうなりますか?
ボールを持った状態で最大3歩を超えるとオーバーステップとなり、原則として相手チームのフリースローで再開します。
Q. 6mラインをジャンプで越えてもいいですか?
6mラインの外で踏み切り、空中でボールを離してからゴールエリア内へ着地するシュートは可能です。ボールを持ったままゴールエリアの床やラインに触れると反則になります。
Q. ハンドボールの「コーナースロー」とは?
一般にそう呼ばれることがありますが、2026年度競技規則では「スローイン」として扱われます。防御側コートプレーヤーが最後に触れたボールが自陣アウターゴールラインから出た場合、サイドラインとアウターゴールラインの交点から攻撃側がスローインします。
まとめ|まずは「7人・3秒・3歩・6m」を覚えよう
ハンドボールの競技規則は細かく決められていますが、初心者が最初に覚えるなら次の4つで十分です。
- コート上は1チーム最大7人
- ボールを持てるのは最長3秒
- ボールを持って動けるのは最大3歩
- 6mライン内は原則GKだけが入れる
そこから、スローイン・スローオフ・フリースロー・7mスロー、選手交代、タイムアウト、罰則などを覚えていけば、プレーする側でも観戦する側でも試合が一気に分かりやすくなります。
次に覚えるなら、各ポジションと役割を確認しておくと、誰がどこで何をしているのかまで理解しやすくなります。
これからハンドボールを始める人や保護者の方は、初心者が最初にそろえたいハンドボール用品もあわせて確認しておくと、練習開始までの準備がしやすくなります。
※本記事は2026年7月1日施行の公益財団法人日本ハンドボール協会「ハンドボール競技規則 2026年版」を基準に作成しています。大会・カテゴリーごとに独自の競技規定が定められる場合があります。

