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ハンドボールは、魅力的で最高にかっこいいスポーツです。
しかし、ハンドボールはマイナーなスポーツと言われています。
私は、このサイトを通じて、
「ハンドボールの魅力を一人でも多くの人に伝えていきたい!」
という思いをモットーに、ハンドボールのルールや戦術の解説など、全国のハンドボーラーはもちろん、ハンドボールに興味をお持ちの皆様へ向けて分かりやすくハンドボールの情報を発信していきます。
ハンドボールはマイナースポーツだが魅力的
ハンドボールは、かっこいいのにあまり知られていないマイナースポーツでもあります。
「ハンドボールってバスケと何がちがうの?」
「見たことがないから、ハンドボールってどんなスポーツか知らない」
といった声もよく聞きます。
では、ハンドボールはどんなスポーツなのか、その魅力をかんたんに解説します。
ハンドボールは手でパスを繋いでゴールを目指すスポーツ
ハンドボールを簡単に説明すると、その名の通り手を使ってパスをつなぎゴールを目指す球技で、息付く暇もないスピーディーな試合展開、激しいボディコンタクト、高度な戦術といった特有の魅力と奥深さがあります。
私のように、ハンドボールに長く関わってきた者からすると、これほど魅力的でかっこいいスポーツはなかなかありません。
ハンドボールの魅力はスピード感と「走る」「跳ぶ」「投げる」の3要素
ハンドボールのカッコよさを象徴する魅力は、何といってもスピーディーな試合展開の中で繰り広げられる激しい攻防です。
スピード感あふれる試合の要素として、以下の4つのポイントがあります。
・縦40m×横20mのコートで、7人対7人の全員攻撃
・全員守備で縦横無尽に走り回る
・シュートは飛んで投げる、ダイナミックな「ジャンプシュート」
・接触プレーがルールで認められていて、「球技の中の格闘技」とも言われる
・選手交代がタイムを挟まず自由で試合が途切れず、スピーディーなゲーム展開
ハンドボールは、まさに「走る」「跳ぶ」「投げる」の3要素がつまった
真の「アスリートスポーツ」
と言えます。
こういった競技は他にはないことからも、ハンドボールはかっこいいスポーツと断言できます!!!
ハンドボールは本当にマイナースポーツなのかを検証
ここでは、ハンドボールは本当にマイナー競技なのか、数字を見て検証していきます。
ハンドボールには、常にマイナーな球技というイメージが付きまといます。
ハンドボールという競技の名前は知っていても、どんな競技なのか、実際に見たことも無ければルールも知らない人が多いのも事実です。
では、実際のの競技人口や海外での人気はどうなのかを見ていきましょう。
日本でのハンドボールは競技人口も少なくマイナー
現在の日本では、どのスポーツがさかんに行われているのか、その中でハンドボールはどういった位置づけなのでしょうか?
そこで、まずは多くの人が競技者として本格的に取り組む、中学校での部活動加盟校数のトップ3と、ハンドボールの順位を男女別で見ていきましょう。
■男子
1位:軟式野球(8384校)
2位:バスケットボール(7018校)
3位:サッカー(6827校)
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13位:ハンドボール(718校)
■女子
1位:バレーボール(7882校)
2位:バスケットボール(7219校)
3位:ソフトテニス(6886校)
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12位:ハンドボール(599校)
(平成30年度日本中学校体育連盟 加盟校調査集計より引用)
やはり、野球・バスケ・サッカーなどのメジャー球技に比べ、ハンドボールは10倍以上の差をつけられていて、マイナースポーツと言われても仕方がありません。
野球やサッカーなどは、部活動以外にクラブチームも多くあるので、競技人口の数で言えば、さらに大きな開きがあると考えられます。
海外のハンドボール人気は高い
日本ではマイナースポーツのハンドボールですが、海外ではどうなのでしょうか?
さすがに世界中の正確なスポーツ競技人口を調べる事はできませんでしたが、2020年の東京オリンピックに球技で参加する国と地域の数は調査できました。
1位:バレーボール(222)
2位:卓球(220)
3位:バスケットボール(214)
4位:サッカー(211)
5位:ハンドボール(204)
6位:テニス(203)
7位:バドミントン(182)
8位:陸上ホッケー(128)
9位:ソフトボール(127)
10位:野球(124)
(真面目に遊んで生きてくレシピより引用)
なんと、ハンドボールは堂々の5位にランクイン!
私達が思っているよりも、ハンドボールは世界中で人気があり、決してマイナースポーツではありません。
むしろメジャーなスポーツといえます。
日本でハンドボールがマイナーな理由
海外ではメジャースポーツのハンドボールですが、日本ではマイナースポーツに甘んじているには理由があるはずです。
オリンピックなどの世界大会における日本代表チームの実績が乏しく、日本でのハンドボールに対する認知度が低いことも要因として考えられます。
ここでは、海外ハンドボールや、野球・サッカーといったメジャー球技と比較して検証します。
海外のハンドボールは代表チームとトップリーグのレベルが高い
2019年の1月におこなわれ、24か国が参加したハンドボール男子世界選手権でのトップ5の順位と、ワイルドカード枠でこの大会に出場した日本の順位を確認してみましょう。
■男子
1位:デンマーク
2位:ノルウェー
3位:フランス
4位:ドイツ
5位:スウェーデン
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24位:日本
優勝は予選ラウンド・メインラウンドとも無敗で勝ち上がった、ヨーロッパの強豪デンマークで、上位5チームはすべてヨーロッパの国で占められています。
日本は1勝もあげられず、最下位という悔しい結果になってしまいました。
ちなみに、ヨーロッパ勢以外ではエジプトが8位、アジア勢ではカタールの13位が最高位でした。
なぜ、日本はこんなにも世界との差があるのでしょうか?
上位のヨーロッパ勢との違いを探すと、各国内トップリーグのレベルの高さ、つまりは代表レベル選手の練習環境が一番の要因ではないかと考えられます。
特に、フランスリーグ(LNHディヴィジオン・アン)やドイツリーグ(ハンドボール・ブンデスリーガ)はプロリーグです。
優勝したデンマークのエース、ミケル・ハンセン選手もフランスのパリ・サンジェルマンに所属し、チームの中心選手として活躍しています。
日本代表選手は、ハンドボール留学で海外経験がある選手はいるものの、多くの選手が社会人トップリーグの日本リーグ(JHL)で活動しており、プロ契約している選手は、その中でも一部の選手に限られています。
代表チームだけでなくトップリーグのレベル差は、技術面・メンタル面ともまだまだ日本は海外に対抗できるものではないと世界選手権の結果が物語っています。
ハンドボールのテレビ中継が少なく、ルールの認知度も低い
ハンドボールの試合はめったに地上波テレビで見る事ができません。
テレビで見られるのは、全日本選手権の決勝くらいだと思います。
野球中継やサッカーのJリーグも、地元チームの試合であれば、当たり前のように地上波テレビで見る事ができますし、見ている人もあり程度ルールを理解しています。
しかしハンドボールは、日本代表レベルの試合でも地上波テレビで放送される事はほとんどありません。
テレビ中継がなければ、ハンドボールに触れるきっかけ自体が少なく、はじめて見る人たちはルールすら分かりません。
これでは、これからハンドボールを始めたいと考える人が少なく、競技人口が増えない事にも納得がいきます。
実は「HANDBALL+NET(ハンドボールプラネット)」という名で、ハンドボールの日本リーグ全試合がネット配信されています。
現役のハンドボーラーなら見たり聞いたりしたことがあるかもしれません。
しかし「HANDBALL+NET(ハンドボールプラネット)」も、一般の人たちにはあまり知られていないのが現状です。
最後に、ハンドボールがマイナーなのは日本に限った話である
ここまで読んでいただければ、
ハンドボールがマイナースポーツなのは日本だけ
で、世界ではトップ5に入るメジャー球技だということは分かってもらえたと思います。
しかし、まだまだ日本でのハンドボールはマイナーで、さまざまな理由で海外と差があることも事実です。
ハンドボールをしない人たち、これから始めたい人たちにもっと興味を持ってもらえるよう、今後もハンドボールの魅力を紹介していきたいと思います。