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今回は、YouTubeで観る事ができるハンドボールのスーパープレイ動画を解説付きで紹介していきます。
現役ハンドボーラーだけでなく、ハンドボールをしていない人でも興奮間違いなしなので、ハンドボールの面白さを知ってもらえると思います。
スカイプレー
ハンドボールには、スカイプレーというフォーメーションプレーがあります。
スカイプレーは、その名の通り、空中でボールを受け取り着地する前にシュートを打つ、相手ディフェンスとキーパーの意表を突くプレーです。
スカイプレーの解説
スカイプレーをするには、長い滞空時間と、空中で確実にパスをつなぐパスワークの技術が必要不可欠です。
空中でパスを受ける人数が2人ならダブルスカイ、3人までつなぐとトリプルスカイと呼ばれます。
ここでは、サイドプレーヤーがきっかけとなる基本的なスカイプレーを解説します。
上の動画では、5番目のプレーに当たります。
①まずは、サイドまでパスをつなぎ、狭い角度でも良いので、フリーでシュートに行く素振りで6mライン内に跳びます。
この時、サイドプレーヤーは、相手にスカイプレーだと分からないように、パスを出すまでキーパーを見ておくことが大切です。
同時にポストプレーヤーは、ボールと逆サイドの2枚目と3枚目の間に立ちます。
②サイドプレーヤーがシュート体勢に入るタイミングを見計らって、逆サイドの45度プレーヤーは、相手ディフェンス2枚目の裏のスペースへ走り込みます。
③逆45度のプレーヤーは、パスを受けられるタイミングで跳び、空中でパスを受けてキーパーが届かない所へシュートを打ってスカイプレーの完成です。
安平光佑選手のスーパープレイ集
2018年度の高校三冠(全国選抜大会、全国高校総体、国民体育大会)を成し遂げたのが、富山県立氷見高校です。
氷見高校のキャプテン安平光佑選手(現日本体育大学)のプレーは、全国のハンドボーラーの目が釘付けになるほど鮮やかなものでした。
安平選手のプレーは、相手ディフェンスからすると、何をしてくるか分からないほどの個人技能力の高さが特徴的です。
鮮やかなパスフェイントや、トリッキーなノールックパスに目が行きがちですが、こういったプレーは、少しでもマークが緩くなれば自分一人で局面を打開できる能力と技術があってこそのものです。
また、ノールックパスは、パスの受け手がしっかりとキャッチして得点につながらないと、独りよがりのプレーになりかねません。
試合後のインタビューで安平選手は、「部活動の他にもキツイ自主練を積み重ねてきた結果が出てうれしい」と話していました。
練習を重ねて磨かれてきたチームの連携力が実を結んだ結果、高校三冠という偉業が成し遂げられ、その中心に安平選手がいたという事です。
キリル・ラザロフ選手のスーパープレイ集
マケドニア代表のエースとして数々の大会で得点王に輝いた、知る人ぞ知るキリル・ラザロフ選手のプレー集です。
キリル・ラザロフ選手は2017年の世界選手権で得点王になった時は、36歳とすでに大ベテランの域でした。
2019年現在で39歳、しかもフランスのトップリーグであるLNHディヴィジオン・アンのHBCナントで現在も活躍している、限界知らずのハンドボーラーです。
ラザロフ選手の特徴は、何といっても高い打点から放たれる圧倒的なシュート力です。
193cmと大柄ながら、軽い身のこなしで前身のバネを使ったシュートは、大げさではなく目に見えないほどの威力があります。
ラザロフ選手のシュートフォームは、シュートスピードがなかなか上がらない選手の良いお手本と言えます。
ミケル・ハンセン選手のスーパープレイ集
デンマーク代表であり、フランスの強豪パリ・サンジェルマンで活躍するミケルハンセン選手の動画です。
ミケル・ハンセン選手は、2019年現在で31歳のベテラン選手ですが、フランスのトップリーグLNHディヴィジオン・アンで最優秀選手と得点王の個人タイトルを2回(2014年・2015年)、ベストセブンに4回 (2014年・2015年・2016年・2018年)選出された、世界的な名手です。
ハンセン選手の特徴であり最大の武器は、どこからでも狙ってくるブラインドシュートにあります。
日本人選手ではなかなか見られない、体幹の強さと腕のしなりを活かした絶大な威力のブラインドシュートは、キーパー視点ではディフェンスの間からいきなり飛んでくるように見えるので、セーブするのは難しいシュートです。
また、ワイルドな風貌に見合わず、繊細なテクニックも持ち合わせていて、華麗な逆スピンシュートなども得意としています。
海外のトリックプレー
最後に紹介する動画は、海外のハンドボーラーによる、トリックプレー集です。
異常に曲がるスピンシュートや、ゴールキーパーの意表を突くトリッキーな7mスロー等々。
実際の試合ではなかなかマネのできないプレーばかりですが、練習前後や自主練の遊び要素として、チャレンジしてみるのもいかがでしょうか?
基礎があってこそのスーパープレイ
ここまでハンドボールのスーパープレー動画を5つ紹介してきました。
どれも見ていて爽快な気分になれるプレーですが、いきなりマネをしてできるものではありません。
特にスカイプレーや、安平選手のノールックパスなどは、積み重ねてきた練習の成果であり、基本的なパスやシュートの技術があって、はじめて成せるプレーです。
また、ミケル・ハンセン選手のようなブラインドシュートは、身体の強さとしなやかさを活かしたシュートなので、むやみにマネをすればケガをしてしまう恐れもあります。
まずは、走り込みの位置やシュートフォームなど、スター選手の良い部分から自分のできる範囲で技を盗み、試合で活かせるよう練習にはげむことが大切です。
