練習とトレーニング

【今日から使える】ハンドボールの上達に必要不可欠な2つのコツ

【今日から使える】ハンドボールの上達に必要不可欠な2つのコツ

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ハンドボールを始めて間もない初心者の人や、高校でハンドボールを始めて経験者に混ざって練習している人は、一日でも早く上手くなって試合で活躍したいものですよね。

でも、指導者や先輩・経験者に「ハンドボールが上手になるコツを教えてほしい」と聞いても、「練習あるのみ」といった当たり前の回答が返ってきて困っている人も多いはず。

そこで今回は、「誰でも」「今日からできる」、ハンドボール上達のために必要なコツ2つを紹介します。

 

【コツ①】膝に手をつかない

ハンドボールは体力的にキツいスポーツです。

疲れてくると、膝に手をついて休みたくなるのも分かります。

しかし、膝に手をつかない事によって得られるメリットは、非常に大きいと言えます。

 

膝に手をつかないメリット①「視野が広がる」

膝に手をつくと、どうしても視点が低くなり、視野も狭まります。

裏を返せば、顔を上げて胸を張っていれば、視野も広がり色々な情報を目から得る事ができます。

試合中、特にディフェンスに戻った時、膝に手をつく選手をよく見かけます。

しかし、しっかりと顔を上げて、視野を広く持ち、相手を観察する事で防ぐことのできる失点も多くあります。

また、練習でできない事は、試合でもできないと私は考えています。

練習時から膝に手をつかず、チームメイトをしっかり観察すれば、上手な選手や先輩から技を盗むチャンスもあるでしょう。

 

膝に手をつかないメリット②「自分を大きく見せる」

ハンドボールは、極端に言ってしまえばサイズ(身長)が大きいほうが有利なスポーツです。

膝に手をついてしまうと、相手からは「小さい」「弱い」選手に見られてしまいます。

特にディフェンス時には、小さい選手、弱い選手はチームの弱点と見られるので、弱点を突くという意味で相手に勢いをつかせてしまう要因にもなってしまうのです。

また、オフェンス時でも、小さく弱い選手は「止めやすい」と相手は認識し、自信をもって守られます。

本来ならば実力差がそれほど無くても、相手ディフェンスが自信を持って強く当たってくる事で、本来の実力差以上の差がついてしまう事もあります。

膝に手をつかず、自分を大きく見せる事は、相手に弱みを見せないといった意味で、大きな要素となります。

 

膝に手をついても良い事は1つもない

疲れた時、つまり呼吸が苦しくなった時に膝に手をついて休みたくなる心情は分かります。

しかし、膝に手をついても体力は回復しません。

試合相手も、体力が回復するまで待ってもくれません。

むしろ、胸を張って、大きな呼吸をした方が体力的に楽になり、相手も攻めづらくなるはずです。

体力的にツラい時、疲れた時こそ胸を張って、視野を広く保ち、自信を持って自分を大きく見せましょう。

 

【コツ②】声を出し続ける

多くのハンドボールチームには、それぞれ独自の掛け声、声出しがあると思います。

また、「もっと声を出せ」と指導された人は数多くいると思います。

「声を止めるな」と叱咤された選手も少なくないはずです。

そんな、スパルタ指導的に聞こえる「声出し」ですが、実は意味があるのです。

 

声を出し続けるメリット①「科学的効果=シャウト効果と心肺機能の向上」

力を出したいときに大声を出すことは、ハンマー投げやウェイトリフティング、テニスなどでよく見られます。

ハンドボールでも、ディフェンスで強く当たった時などに声を出す選手も少なくありません。

より大きな声を出すことで、中枢神経による抑制を減らし、最大限の力を出す事を「シャウト効果」と言います。

また、声を出すことによって、無意識に深い呼吸になり、深呼吸を断続的にしているのと同じ状態になります。

つまりは、心肺機能を向上させ、集中力や持続力も向上するのです。

声を出すことは、決して無駄な事ではないと科学的な根拠があるのです。

 

声を出し続けるメリット②「精神的効果」

「気合い」や「根性」「意気込み」といった精神論的なものは、目には見えません。

では、どうすれば他の人に伝わるのでしょうか?

それは、「声を出す」ことで伝わります。

ハンドボールの試合では、自分たちのひとつ前の試合のハーフタイムと試合前の数分間が、対戦相手と同じコートでウォーミングアップをする数少ない機会です。

そこで、対戦相手が自分たちよりも大声で声出しをしながらウォーミングアップをしていたら、「相手は気合入っているな」と感じるはずです。

そして、無意識のうちに威嚇(いかく)され、萎縮(いしゅく)してしまうのです。

裏を返せば、声を出すことでチームメイトはもちろん、自分自身にも自己暗示をかけて、自分を勇気づける事で精神的なゆとりが生まれ、パフォーマンスの向上につながるのです。

 

声を出し続けるメリット③「意思疎通のための声」

ハンドボールは、チームプレーの競技です。

漢字で書くと「送球」、つまりはボールをつないでフリーの味方を作り得点する、点の取り合いのスポーツです。

多くのハンドボーラーの皆さんは、パスキャッチの練習で「キャッチする人は声を出してボールを受けなさい」と指導されたと思います。

試合の中でも、自分がフリーなのに見方が気づいていなかったら、声を出してボールを呼び込んでいることでしょう。

また、ディフェンスの時でも、マークチェンジなど連携するために声を掛け合うことは必須です。

強いチームほど、試合中によく声を掛け合っています。

ゴールキーパーを含め、試合はコート内の味方7人の選手で戦います。

そして、その7人は、チームメイトとは言え他人です。

他人に手っ取り早く意思表示する手段として、「声を出す」のです。

 

普段の練習でできない事は試合でもできない

今回は、誰にでもできるハンドボールに必要な2つのコツをここまでお伝えしてきました。

しかし、「膝に手をつかない」ことも「声を出す」ことも、普段の練習からできていないと、本番の試合でできるはずもありません。

そして、指導者や先輩などに「やらされる」事でもなく、自分から自発的にしなければ意味のない事です。

難しく考えずに「膝に手をつかず」、まずは自発的に、そして積極的に継続して「声を出して」練習にはげんでください。

ABOUT ME
HBおじさん
1979年生れ。中学1年からハンドボールを始め、中学3年時に中体連およびJOC県選抜で全国大会出場。 ケガのため20歳で現役を引退するが、34歳の時に大学時代の先輩に誘われ、某中学校ハンドボール部の外部コーチとして再びハンドボールとの関りを持つ。