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ハンドボールのシュートの基本は「ジャンプシュート」です。
相手のスキを突くステップシュートやブラインドシュートというシュートもありますが、それらはレベルが高くなってから。
今回は、
「ノーマークの速攻」
「相手ディフェンスの上からのロングシュート」
「サイドシュート」
の全てで必要なジャンプシュートについて解説していきます。
ハンドボールは点の取り合いのスポーツなので、シュートが入らない事には勝利はつかめません。
しかしジャンプシュートは、特有の動作でハンドボール初心者にとって最初の壁と言っていいほど難しいものです。
今回は、ジャンプシュートの打ち方を基礎から解説したいと思います。
最後まで読んで、日々の練習に取り入れて、自分だけのシュートを磨く参考にしてください。
ジャンプシュートの基本動作
ここからは、ジャンプシュートの基本動作を4つに分けて説明していきます。
ジャンプシュートは、その名の通り「跳んで」シュートを打つことです。
ただし、適当に跳んでボールを投げてもフォームはバラバラで、シュートの威力も弱くなってしまいます。
部活動の先輩や経験者に見本を見せてもらっても、シュート自体は1秒もたたないうちに打ち終わってしまうので、最初のうちはチンプンカンプンになってしまうのも仕方ありません。
まずは、基本動作を分解して、頭で理解していきましょう。
あくまでジャンプシュートの基礎練習なので、状況はノーマークでボールが回ってきた場面を想定してください。
まずは走り込んでボールをもらう
まずは、ジャンプシュートを打つ前の走り込みからボールをもらうまでの動作です。
初心者の人は、ここでつまずいてしまう事が多いと思います。
ジャンプシュートは、スピードに乗った状態でボールをもらい、勢いに乗ったまま力強いシュートを打つことが基本です。
裏を返せば、立ち止まった状態でボールをもらっても、威力のあるシュートは打てないので、ボールを受け取りたいところへ走り込み、勢いを無くさないようにパスをもらいましょう。
ボールをもらってから踏み切りまで
ジャンプシュートの踏み切る足は、基本的には利き腕と逆の足で踏み切ります。
右利きの選手なら左足、左利きの選手は右足で踏み切ります。
ここでは、右利きの選手を想定して解説します。
ハンドボールのルールでは、ボールをもらって最初に地面についた足は「0歩目」、そこからさらに3歩進むことができ、それ以上は「オーバーステップ」の反則になってしまいますが、最初のうちはそれほど気にしなくて構いません。
まずは3歩目まで使い切って、勢いよく踏み切るために、
「左足→右足→左足でジャンプ」
のタイミングをつかみましょう。
「1・2・3でジャンプ」のタイミングを徹底的に練習します。
ボールがなくても、頭でイメージして足り込み→1・2・3でジャンプ。
身体にしみつくまで、とにかく練習です。
そして、ジャンプは前に跳ぶのではなく、上に跳びあがるイメージで跳びましょう。
踏み切りから空中姿勢の作り方
3歩目でジャンプしたら、空中での姿勢を作ります。
体育の教本や、指導者によっては「跳んだら右足を引き上げる」「跳んだら上半身はひねって投げる準備をする」と説明されている場合もありますが、私は、
「踏み切る瞬間に右足を引き上げる」
「踏切りの瞬間にひじを引き上げバックスイング動作に入る」
事をおススメします。
踏み切り・右足の引き上げ・バックスイングを同時に行うと聞けば、何やら難しく聞こえてしまいがちですが、初心者の人がそれぞれの動作を順番にやってしまうと、ボールを投げる前に着地してしまいます。
踏み切る瞬間に右足を引き上げ、バックスイング動作をした方が、滞空時間が短くても空中姿勢が取りやすいと思います。
ですので、1・2・3で踏切りと同時に右足を引き上げ、上半身はバックスイング動作の練習をおススメします。
最高到達点でボールを投げる
ジャンプして空中姿勢ができたら、跳びあがった最高到達点でボールを投げると同時に、引き上げていた右足をやや後方に空中で蹴りだします。
あとはひたすら練習です。
ここまでの動作を頭に入れて、反復練習する事で身体にジャンプシュートをしみつかせていきましょう。
得点を入れる事は最高に楽しい
練習で磨いてきたシュートが試合で決まると、最高に気持ちよく、最高に楽しいと実感できます。
私はハンドボールを始めて、かれこれ25年以上たちますが、この快感は変わりません。
今回は、初心者の人向けにジャンプシュートの基本動作と基礎練習について紹介してきましたが、上手くなってくると様々なバリエーションのシュートが打てるようになり、キーパーとの駆け引きといった要素も必要になってきます。
まずは、ノーマークのシュートを確実に決められるように、日々の練習に取り組んでください。
