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【日本ハンドボールリーグ】強豪チーム紹介~トヨタ車体・豊田合成編~

【日本ハンドボールリーグ】強豪チーム紹介~トヨタ車体・豊田合成編~

※記事内にPRを含む場合があります。

今回は、日本ハンドボール界のトップリーグである日本ハンドボールリーグから、トヨタ車体ブレイヴキングス豊田合成ブルーファルコンの強豪2チームを紹介します。

 

チーム紹介~トヨタ車体編~

トヨタ車体ブレイブキングスは、レギュラーシーズンにおいて2009-2010シーズンから2018-19シーズンまでの10年間の成績が、1位1回2位6回3位2回、5位1回と、常に優勝争いを演じています。

そして、2018-2019シーズンのプレーオフで悲願の初優勝を果たしたディフェンディングチャンピオンチームです。

 

トヨタ車体のチーム概要

チーム愛称の「ブレイブキングス」は、「圧倒的な強さとやさしさで、ハンドボール界
の勇敢な王者(キング)となりたいという思いが込められている」そうです(トヨタ車体ハンドボール部公式ホームページより引用)。

創部は1967年で、2011年の全日本総合選手権大会(現日本選手権)では創部以来、初のタイトルを獲得しました。

2018-2019シーズンのプレーオフ優勝と合わせて、これまで2つのタイトルを獲得しています。

 

チームのプレースタイル

トヨタ車体のプレースタイルの特徴は、セットオフェンス時の華麗なパスワークからの強力な得点力が挙げられます。

2018-2019シーズンは豊田合成につぐ713点を挙げています。

また、196cmの笠原選手と192cmの岡元選手の大型日本代表コンビを中心とした堅い守備で、攻守ともに試合の主導権を相手に握らせない、堅実な試合運びが特徴と言えます。

 

注目選手

強力な得点力をもつトヨタ車体で、攻撃のキーマンとなる選手とディフェンスの核となる選手を紹介します。

 

吉野樹選手(LB)

2017年に明治大学から加入した吉野樹選手は、学生時代に3期連続で関東学生リーグの得点王に輝き、現在のトヨタ車体でもエースとして活躍する現役の日本代表選手です。

強烈なロングシュートだけでなく、1対1にめっぽう強く、多彩なフェイントからの得点も多く見られます。

また、多少不利な体勢からのシュートを決め切るシュートセンスも、光るものがあります。

 

笠原謙哉選手(PV)

2011年に東海大学から加入した、ベテランの笠原謙哉選手は、196cm・105㎏の恵まれた体格で、トヨタ車体の堅守に貢献しています。

主にセットディフェンスで3枚目を守り、体格を活かしたシュートブロックや、相手ポストプレーヤーに勝ちの位置を取らせない強さが武器の、現役日本代表選手です。

味方ディフェンスへのコーチングや、フォローへ行く判断の早さなど、目立たない所でも見習うべき点の多い選手です。

ディフェンスが本職の選手でありながら、警告・退場が少なく、その堅実さが数字にも表れています。

 

チーム紹介~豊田合成編~

豊田合成ブルーファルコンは、2016-2017シーズンまでは5位が最高成績という中堅チームでしたが、2017-2018シーズンからは2シーズン連続でプレーオフに進出し、2018-2019のレギュラーシーズンでは2位になった強豪チームです。

 

豊田合成のチーム概要

豊田合成の創部は1975年ですが、当初はハンドボール愛好家が集まってのチーム結成で、地元である愛知県の大会やトヨタグループの競技大会を中心に活動していました。

2000-2001シーズンの2部リーグに加入し、2006-2007シーズンには日本リーグの再編でトップリーグに昇格しました。

しかし、昇格当初は下位に沈むことが多く苦戦を強いられていました。

2016-2017シーズンに5位へ浮上すると、翌シーズンはレギュラーシーズンで3位、そして2018-2019シーズンは2位と着実に力をつけ、強豪チームの仲間入りを果たしました。

 

チームのプレースタイル

豊田合成のプレースタイルは、「超」攻撃的な守備と、2018-2019シーズンに716点を挙げた爆発的な得点力が特徴です。

セットディフェンスでは、0-6ディフェンスを基本としながらも、積極的にけん制・パスカットを狙い、一次速攻・二次速攻につなげています。

またセットオフェンスでは、強力なバックプレーヤーによる得点が見どころです。

主将であり得点ランキング上位に名を連ねる小塩選手、小柄ながらミドルシュートを得意とする徳田選手に加え、アクターナ・コイッツマン選手(グリーンランド代表)と趙 顯章選手(=チャオ・シャンチャン、台湾代表)の外国人助っ人が、次々と得点を重ねていきます。

 

注目選手

ここでは、豊田合成の得点源である2人の強力なバックプレーヤーに注目してみたいと思います。

 

徳田新之介選手(RB)

徳田新之介選手は、筑波大学在学中から日本代表にも選出され、ハンガリーリーグで活躍した後、2019年から豊田合成に加入しました。

178㎝と比較的小柄ながらも、俊敏なカットインやミドルシュートを得意とする左利きのバックプレーヤーです。

 

小塩豪紀選手(LB)

2014年に中京大学から加入し、2014-2015および2015-2016シーズンに2年連続で得点ランキング2位に輝いた、豊田合成きっての点取り屋が小塩豪紀選手です。

スピード感のある走り込みからのロングシュート、1対1の強さ、スキを突くステップシュートと、バックプレーヤーに必要な攻撃力を併せ持っています。

 

得点力のあるチームはディフェンスも強い

今回は日本ハンドボールリーグの中でも、得点力に定評のある2チームを紹介しました。

2018-2019シーズンで700得点を超える得点をあげたチームは、トヨタ車体と豊田合成だけです。

そのため、どうしても得点力に目が行きがちですが、実はトヨタ車体はリーグ2番目、豊田合成もリーグ4番目に失点の少ないチームです。

「攻撃はディフェンスから」と、ハンドボールではよく言われますが、今回紹介した2チームは、ディフェンス力も強力で得点力もある理想的なチームです。

とはいえ、両チームのディフェンスは、まったくタイプの異なる守り方をしているので、ぜひ「HANDBALL+NET(ハンドボールプラネット)」でチェックして、自分のプレーに活かしてみてください。

ABOUT ME
HBおじさん
1979年生れ。中学1年からハンドボールを始め、中学3年時に中体連およびJOC県選抜で全国大会出場。 ケガのため20歳で現役を引退するが、34歳の時に大学時代の先輩に誘われ、某中学校ハンドボール部の外部コーチとして再びハンドボールとの関りを持つ。