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ハンドボール女子日本代表【おりひめジャパン】とその注目選手について

ハンドボール女子日本代表【おりひめジャパン】とその注目選手について

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ハンドボール女子日本代表、通称「おりひめジャパン」は、東京オリンピックに開催国枠として出場します。

ハンドボール女子日本代表のオリンピック出場は、1976年のモントリオール大会以来、実に44年ぶりの出場となっています。

そして、2019年11月末から熊本県で開催される「世界女子ハンドボール選手権」への出場も決まっており、女子ハンドボール界が勢いづいています。

今回は、ハンドボール女子日本代表と注目選手について紹介します。

 

ハンドボール女子日本代表

まずは、ハンドボール女子日本代表の歴史と、最近の大会での試合結果を紹介します。

 

ハンドボール女子日本代表の歴史

ハンドボール女子日本代表は、これまでオリンピック1回(5位)世界選手権に18回出場しています。

オリンピックは、1976年のモントリオール大会1回のみの出場ですが、その時は5位の成績を収めています。

一方、世界選手権にはこれまで18回と、男子を上回る出場回数を記録しており、最高成績は1965年ドイツ大会での7位となっています。

また、アジア選手権では3大会連続(2015年、2017年、2018年)で準優勝(優勝はいづれも韓国)と、アジアでは安定して強さを発揮してきました。

2019年11月から開催される世界女子ハンドボール選手権では、世界中から集まる強豪国を相手にどの程度通用するのか、東京オリンピックに向けての最終の勢いづけとしても注目されています。

 

ハンドボール女子日本代表の現在

ハンドボール女子日本代表は、2017年12月にドイツで開催された世界選手権に出場し、決勝トーナメント1回戦敗退の16位となりました。

24チーム中の16位なので、順位だけ見ると下位に沈んでいます。

しかし、決勝トーナメント1回戦では、この大会で3位となったオランダ相手に24-26と惜敗しての敗退でしたので、トーナメントの組み合わせや試合の流れ一つで、さらに上位を狙える可能性を見せてくれました。

2019年6月の日韓定期戦では、20-31のスコアでオリンピック優勝経験のある韓国に完敗してしまいましたが、ぜひとも世界選手権で巻き返してもらいたいものです。

 

女子日本代表の注目選手

現在のハンドボール女子日本代表は、攻撃的な守備と、北國銀行所属のセンタープレーヤー、横嶋彩選手を起点とした素早い攻撃を武器としています。

横嶋選手に関しては、以前に【日本ハンドボールリーグ】女子強豪チーム紹介~北國銀行・オムロン編~の記事で紹介させていただいたので、ここでは攻守のカギとなる3選手を紹介します。

 

原希美選手(LB)

日本体育大学から2013年に三重バイオレットアイリスへ加入した原希美選手は、女子日本代表のキャプテンであり、守備を統率するディフェンスリーダーでもあります。

170㎝と決して大柄な選手ではありませんが、相手に勝ちの位置を取らせない強さと豊富な運動量を活かしたディフェンス能力に長けています。

また、7mスローの名手でもあり、2017年の世界選手権では7mスロー得点率が89.5%と、高い決定力も兼ねそなえています。

 

佐々木春乃選手(LB)

佐々木春乃選手は、大阪体育大学から2017年に北國銀行へ加入し、各年代別の日本代表にも常に選出されてきました。

日本ハンドボールリーグでも、2017-2018シーズンに最優秀新人賞を受賞した、期待の若手選手です。

2019年6月の日韓定期戦では、1-5ディフェンスのトップディフェンスを務め、攻撃的な守備を牽引し、攻撃面でも高い打点からのミドルシュートを放つなど、女子日本代表の攻守にわたるキープレーヤーと言えます。

 

亀谷さくら選手(GK)

亀谷さくら選手は、ノルウェー人の父と日本人の母を持つハーフのゴールキーパーです。

6歳でハンドボールを始め、2014年よりノルウェー女子1部リーグでトップリーグに加入して以降、デンマークのチームを経て、現在はフランスのESBFブザンソンでプレーしています。

ノーマークシュートにめっぽう強く、その迫力あるセービングは「日本女子歴代最高のGK」とも言われています。

女子日本代表の攻撃的な守備を支える、守護神の名にふさわしいゴールキーパーです。

 

女子日本代表の今後の活躍に注目!!

2019年11月からおこなわれる世界選手権は、東京オリンピックに向けて女子日本代表がどれだけ成長しているのか、どれだけ世界を相手に戦えるのかを計る絶好の舞台です。

自国開催の大会で好成績はもちろん、内容のある試合を経験し、オリンピックへ弾みをつけてもらいたいところです。

ABOUT ME
HBおじさん
1979年生れ。中学1年からハンドボールを始め、中学3年時に中体連およびJOC県選抜で全国大会出場。 ケガのため20歳で現役を引退するが、34歳の時に大学時代の先輩に誘われ、某中学校ハンドボール部の外部コーチとして再びハンドボールとの関りを持つ。