フォーメーションと戦術

ハンドボールのディフェンスシステム【3-3編】

ハンドボールのディフェンスシステム【3-3編】

数あるハンドボールのディフェンスシステムの中でも、バックプレーヤー3人を高い位置で守るのが3-3ディフェンスです。

 

 

多くのチームが0-6や1-5ディフェンスを採用する中、今回は特殊な変則ディフェンスの典型とも言える3-3ディフェンスを紹介します。

 

 

コンテンツ

3-3ディフェンスのメリット

3-3ディフェンスには、以下に挙げる3つの大きなメリットがあります。

 

 

ロングシュートに強い

そもそもバックプレーヤー3人に対し、かなり高い位置で待ち受けることが出来るので、走り込みからのロングシュートを打たれにくいディフェンス陣形です。

 

 

サイドシュートが弱いチームに有効

3-3ディフェンスは、強力なバックプレーヤーはいても、サイドプレーヤーが弱いチームに対して有効なディフェンスです。

 

バックプレーヤー3人に自由を与えず、失点する確率の低いサイドシュート勝負に持ち込みやすいと言えます。

 

 

パスミス・パスカットを狙いやすく速攻に切り替えやすい

常に高い位置のディフェンス3枚は、自分のマークに対して常に牽制をかけるので、パスカットを狙いやすく、相手のパスミスも誘うことができます。

 

 

3-3ディフェンスのデメリット

3-3ディフェンスは、0-6や1-5ディフェンスに比べ、極端に高い位置で守ることから、以下のようなデメリットもあります。

 

 

サイドのスペースが広い

3-3ディフェンスは、他のディフェンスシステムに比べ、最も横方向にせまいディフェンス陣形です。

 

そのため、1対1に強いサイドプレーヤーに対しては、アウト側へ抜かれやすく、シュート機会を多く与えてしまいます。

 

 

ダブルポスト時の対策が必要

3-3ディフェンスの崩し方として、サイドプレーヤーやバックプレーヤーがポストに入り、ダブルポストで撹乱する作戦があります。

 

ダブルポストに入られた時に、2-4や0-6に陣形を変えるのか、そのままバックプレーヤー3人に高い位置で守り、ボールを自由に持たせない攻撃的なディフェンスをするのか、あらかじめチーム全体で確認しておく必要があります。

 

 

クロスプレーに対して対策が必要

バックプレーヤーがクロスプレーでマークをはがしに来た時、高い位置の3枚はそのままマンツーマンでマークするのか、マークチェンジするのかで、後ろの3人の守り方も大きく変わってきます。

 

あらかじめ守り方を決めておかず、中途半端なマークのままだと、クロスプレーで簡単に崩されてしまいます。

 

 

3-3ディフェンスの基本

3-3ディフェンスの基本は、失点する確率の低いサイドシュート勝負に持ち込むことです。

 

 

パスカットと失点確率の低いサイドシュート勝負(=キーパー勝負)

3-3ディフェンスでは、バックプレーヤーを高い位置でアウト側へ追い込みます。

 

そして、ボールをサイドプレーヤーに出させて狭い角度からサイドシュートを打たせる事が基本的な守り方です。

 

 

 

ポストはマンツーマンディフェンス(イン側への切り込みに対しては必ずフォロー)

いくらアウト側へ追い込んでも、ポストプレーヤーにフリーでボールを持たれると一気に失点のピンチになります。

 

フルバックのディフェンスは、ポストプレーヤーをマンツーマンで守り、ポストにボールが入ってもボールサイドのディフェンスがフォローする事で、サイドへのパス、もしくは挟みこんでフリースローを与えて守り抜きます。

 

また、バックプレーヤーがイン側へ切り込んできたら、すかさず隣や後ろのディフェンスはフォローに行き、シュートやポストへのパスを防ぐ必要があります。

 

 

その中でも、警告・退場処分となるファールは避け、きっちり2人のディフェンスで挟んで守ることを徹底する必要があります。

 

 

ダブルポストに入られたら「2-4」もしくは「0-6」に切り替える

3-3ディフェンスで守っていると、サイドプレーヤーに限らず、ボールを持っていないバックプレーヤーもポストに入ってきて、ダブルポストになる事も多くあります。

 

その際は、残りのバックプレーヤーに強力なロングシュートや身長差があれば2-4ディフェンス、そうでなければ0-6ディフェンスに切り替えて守ります。

 

つまり、3-3ディフェンスでは、他の陣形でも守れる準備が必要になります。

 

 

3-3ディフェンスの応用

3-3ディフェンスの応用として、攻撃的に守ることで相手オフェンスをかく乱し、まともに攻めさせない戦術の一つを紹介します。

 

 

トップディフェンスはマンツーマン(下3枚はゾーンディフェンス)

3-3ディフェンスの攻撃的な守り方として、バックプレーヤー3人とポストに対してはマンツーマンで守る方法があります。

 

バックプレーヤーとポストにボールをまともに持たせず、残りの2枚はイン側への切り込みに対してのみフォローします。

 

そうする事で、失点確率の高いシュート機会を与えず、パスカットやパスミス、サイドシュート勝負で相手のオフェンスを混乱させることができます。

 

 

3-3ディフェンスはフットワーク力・チームワークが試される

3-3ディフェンスは、基本も応用も、6人全員が1対1に強くないと成り立たないディフェンスシステムです。

 

最後はキーパー勝負なので、強力なキーパーありきの戦法とも言えます。

 

守り方によっては、マークチェンジ、ダブルポスト時の声掛けなど、あらゆる場面で連携プレーが求められる非常に難易度の高いディフェンスシステムでもあります。

 

しかし、しっかりとフットワークを活かし、チームワークに長けていれば、身長差があっても強く守ることができるディフェンスシステムです。

ハンドボールのディフェンスシステム | 「0-6」から「2-4」までの5パターン
ハンドボールのディフェンスシステム | 「0-6」から「2-4」までの5パターンハンドボールは、全員攻撃・全員守備のスポーツです。 多彩な攻撃パターンもあれば、ディフェンスシステムも数多くあります。 ...
ABOUT ME
HBおじさん
1979年生れ。中学1年からハンドボールを始め、中学3年時に中体連およびJOC県選抜で全国大会出場。 ケガのため20歳で現役を引退するが、34歳の時に大学時代の先輩に誘われ、某中学校ハンドボール部の外部コーチとして再びハンドボールとの関りを持つ。