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体育館など屋内でハンドボールをする時、滑り止めとして使うものが両面テープです。
先日、私が外部コーチとして指導に当たっている中学校の選手から、「試合中に両面テープが外れてしまう」という相談を受けたこともあり、今回は私が実践しているテーピングと両面テープの巻き方を紹介します。
ちなみに、私は今回紹介する巻き方をしてからは、練習でも試合中でもほとんどテープが外れたことはないので、テープの巻き方で悩んでいる選手の参考になると思います。
また、ハンドボール初心者のうちは、突き指をしてしまう事も多くあるので、突き指時のテーピング方法も合わせて紹介します。
アンダーテープとしてのテーピングの巻き方
屋内ハンドボールの滑り止めとして、両面テープを使用するのですが、両面テープは指に直接巻くのではなく、非伸縮タイプのテーピングを指に巻き、その上に両面テープを巻きます。
まずは、指に直接巻くテーピングの巻き方から紹介します。
指に直接巻くテーピングのことを「アンダーテープ」と呼びます。
使用するテーピングは、12㎜幅の物が巻きやすいのでおススメです。
テーピングがはがれやすい人は粘着スプレーを使おう
両面テープが、テーピングごと外れてしまう人には、アンダーテープを巻く前にアンダーラップ用の「粘着スプレー」を使うことをおススメします。
せっかくはがれにくいテーピングの巻き方をしても、汗などではがれてしまっては意味がありませんからね。
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テーピングは指を曲げやすいように巻く
いくら滑り止めの両面テープを使うといっても、ハンドボールではボールを「握る」ことができないと、思うようにボールを扱うことができません。
ですので、指を曲げやすいようにテーピングを巻く必要があります。
コツは、指の第二関節にすき間をあける事です。
ここからは、画像を見ながら解説していきます。
1.指の付け根から巻き始める
2.第二関節をまたぐ
3.指先まではすき間なく巻く
4.指先から折り返して巻く
5.第二関節をまたぐ
6.指の付け根で一周巻く
完成
このアンダーテープの巻き方で、指は曲げやすく、両面テープを巻く面積も確保できます。
両面テープの種類と巻き方
両面テープは、ハンドボール専用の物もあれば、他の用途の両面テープで代用する事もできます。
両面テープの種類
ハンドボールで使う両面テープは、モルテンからハンドボール専用両面テープ(フィンガーテープ)が発売されていますが、ホームセンターなどで手に入る、カーペット等を固定する厚手の強粘着両面テープで十分代用できます(画像は3M製)。
私は、メーカーにこだわらずカーペット用で50㎜幅の両面テープを使用していますが、メーカー別では積水化学工業製の両面テープを愛用している選手を多く見かけます。
※画像は「Amazon」より引用
両面テープを巻く指
両面テープを巻く指は、ボールをしっかりと握れるように親指と小指には必ず巻くようにしましょう。
他の指に関しては、選手の好みによって様々で、5本とも巻く選手もいれば親指と小指、人差し指の3本という選手もいます。
私は利き腕の右手には、中指以外の4本、左で投げる頻度も多いので左手の親指と小指、人差し指の3本に巻いています。
両面テープは指を一周巻ける長さにしよう
シュートを打った時などに、両面テープだけがはがれてしまう人の多くは、両面テープを指の腹側(手のひら側)だけに巻いている事が多いと思います。
両面テープは、指の背側(手の甲側)まで一周ぐるりと巻くことで、両面テープだけがはがれる事を防ぐことができます。
突き指した時のテーピング
ハンドボールを始めたばかりの初心者の人は、突き指をすることも少なくないと思います。
突き指したときは、まず冷やす事。
そして、痛みが引くまでは無理に曲げない事が大切です。
突き指をしてしまったら、練習の時はもちろんですが、日常生活の中で無意識に曲げてしまわないように、練習以外の時もテーピングを巻いておきましょう。
突き指時のテーピング方法
突き指した時のテーピングは、アンダーテープとは巻き方が全く違います。
両面テープの下に巻くテーピングは、指を曲げやすいように巻くことが大切ですが、突き指の時は指が曲がらないように巻きます。
画像を見ながら解説します。
1.第一関節と指の付け根にアンカーを巻く
2.指の背にサポートを貼る
3.Xの字にサポートを貼る
4.アンカーの上にサーキュラーを一周巻いて完成
アンカーやサーキュラーを強く巻きすぎると、血行が悪くなり指先が赤黒くなってしまいます。
強く巻いてしまい、血行が悪いと感じたらすぐにテーピングを外して、適度な強さで巻きなおしましょう。
テーピングを正しく事も練習の一環
普段の練習時から、外れにくい正しいテーピングや両面テープの巻き方を身につけておくと、試合中に外れて焦ってしまったり、一旦ベンチに戻って巻きなおす必要もなくなります。
ここぞという大事な場面に備えて、普段から丁寧にテーピングや両面テープを巻くクセをつけておきましょう。