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ハンドボールのオフェンスポジションで、攻撃の起点になったり、味方に指示を出すなど司令塔的な役割を担うのがセンタープレーヤー(CB=センターバック)です。
今回は、センタープレーヤーの役割や、必要な能力と技術、基本的な動きを紹介していきます。
センターの役割
センタープレーヤーの主な役割は、以下の3つが挙げられます。
・味方への指示
・動きとパスでチャンスメイク
・試合を通したゲームメイク
こういった役割から、センタープレーヤーは、チームの「司令塔」と呼ばれます。
味方への指示
セットオフェンスの時に、戦術やフォーメーションの指示を味方に伝えることは、センタープレーヤーの大きな役割です。
また、速攻の時でも、冷静に相手ディフェンスを観察し、状況に合わせた戦術を繰り出すための指示を出すことが求められます。
動きとパスでチャンスメイク
センタープレーヤーは、相手ディフェンスだけでなく、味方オフェンスの動きも把握し、味方がシュートを狙いやすい場所へパスを出し、チャンスを作り出すことが求められます。
味方のレフトバックやライトバックといった、チームの得点源になる選手に良いパスを出すには、まずは相手ディフェンスを引き付ける必要があります。
ですので、センタープレーヤーは、スキがあれば自分で得点を狙いに行き、常に相手ディフェンスから警戒される動きをする必要があります。
試合を通したゲームメイク
センタープレーヤーは、チャンスと見れば積極的に得点に絡むことも大切ですが、試合を落ち着かせることも大切な役割になってきます。
例えば、味方のミスなどがきっかけで相手の速攻で連続失点し、試合の流れが相手に傾きかけたら、ボールを確実に保持して試合の流れを一旦切り、味方を落ち着かせることもセンタープレーヤーの役割です。
冷静に試合の流れを見極め、勝つために確実な試合運びを演出する事(=ゲームメイク)も、センタープレーヤーに求められる大きな役割です。
センタープレーヤーに必要な能力と技術
ゲームメーカーでありチャンスメーカーでもあるセンタープレーヤーには、以下に挙げる能力と技術が必要になってきます。
・リーダーシップ
・観察力と広い視野
・判断力
・攻撃力
・パス技術
リーダーシップ
センタープレーヤーは、自ら切り込んでいき攻撃の起点となり、味方オフェンスに戦術の指示を出すといった、「プレー」と「声」の両方で、チームの攻撃を引っぱっていくことが求められます。
そのためには、チームから信頼されるリーダーシップが必要です。
観察力と広い視野
センタープレーヤーは、常に相手ディフェンスを観察し、有効な攻撃を仕掛ける事が求められます。
そのためには、相手ディフェンスだけでなく、味方の動きも把握できる広い視野を持つ必要があります。
判断力
ハンドボールでは、どのポジションの選手も状況判断が求められますが、特にセンタープレーヤーには正確な判断力が求められます。
速攻に出るべきか、ボールを落ち着かせるべきか、といった試合の流れを判断する能力はもちろんのこと、「どの味方にパスを送るのがベストか」を常に考え、冷静に判断することが求められます。
攻撃力
攻撃の起点となり、味方にパスを供給するセンタープレーヤーですが、1対1で相手ディフェンスを十分に引き付ける強さと、スキがあれば自分でシュートを決められる得点力も求められます。
相手ディフェンスにとって脅威となる攻撃力がなければ、相手を引き付けられず、有効なパスも送ることができません。
パス技術
ハンドボールのパスには、ラテラルパスやバウンドパス、ノールックパスなど様々な種類のパスがあります。
センタープレーヤーは、決定的なラストパスを出す場面も多いので、状況に応じて適切で確実なパスを出せる能力も必要です。
センターがきっかけの攻撃パターン
ここでは、センタープレーヤーがきっかけとなる、基本的な2つの攻撃のパターンを紹介します。
・クロスプレーでバックプレーヤーがシュート
・ポジションチェンジから4対3で起点を作る
クロスプレーでバックプレーヤーがシュート
味方のバックプレーヤーにロングシュートが得意な選手がいれば、センタープレーヤーの1対1からのクロスプレーで、バックプレーヤーにロングシュートを狙わせます。
ポジションチェンジから4対3で起点を作る
レフトバック、もしくはライトバックの選手とポジションチェンジする事で、瞬間的に数的優位な4対3を作り出し、攻撃の起点を作ります。
センタープレーヤーは臨機応変にプレーする
センタープレーヤーは、攻撃の司令塔であるからこそ、特に正確な判断力が求められます。
同じ攻撃ばかり仕掛けても、相手ディフェンスは対応してくるので、しっかりと相手ディフェンスを観察し、状況に応じて臨機応変にプレーできるようになりましょう。